令和2年-6年度 文部科学省 科学研究費補助金研究 学術変革領域研究(A)

領域番号:20A102

活動状況

2021年度 活動状況

《調査・研究》

◆鹿児島大学構内遺跡試料調査
日時:2022年3月8日~9日
場所:鹿児島大学
活動:宮田 佳樹(B01 班)
 鹿児島大学にて、土器試料観察と採取を行いました。(宮田)

 

◆現生植物素材で作製した縄の形態調査
日時:2021年11月~
場所:東北大学植物園
活動:小林 和貴(A02班)
 研究協力者に現生植物の採集と縄標本の作製を依頼し、その外部形態をデジタルマイクロスコープで観察・撮影した。(小林)

202111-202201 A02 小林 ミヤマカンスゲの縄.bmp202111-202201 A02 小林 現生植物素材の縄資料.jpg
(左)ミヤマカンスゲの縄、(右)現生植物素材の縄資料

 

◆キハダ果実の定点採集
日時:2021年10月~
場所:宮城県仙台市青葉区
活動:小林 和貴(A02班)
 キハダの果実を未熟な段階から定期的に採集し、今後成分分析等を検討中。(小林)

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(左)キハダ(2021年10月5日)、(右)キハダ果実(2021年10月5日採集)

 

◆是川中居遺跡出土編組製品調査
日時:2022年1月15日~16日
場所:是川縄文館
活動:佐々木 由香、能城 修一、小林 和貴(A02班)
 重要文化財の編組製品をデジタルマイクロスコープとマクロレンズをつけたデジタルカメラで調査した。既報と対照して同定を行い、既報の矛盾点を指摘することができた。圧痕資料でも同様の方法で、同定の可能性を探索可能と考えられる。(佐々木)

 

◆臼尻小学校遺跡試料調査
日時::2022年1月14日~16日
場所:函館市縄文文化交流センター
活動:宮田 佳樹・村本 周三(B01 班)・福井 淳一(A01 班)
 函館市縄文文化交流センターにて、土器試料観察と採取を行いました。(宮田)

 

◆シリアの植物混和土器のサンプリング
日時:2021年12月21日
場所:古代オリエント博物館
活動:西田 泰民(A03班)
 シリアの植物混和土器のサンプルを提供いただいた。中期青銅器〜鉄器時代のもので、日本では縄文時代に該当する。(西田)

20211221 A03 西田 ルメイラfibertemper.jpg
サンプルしたシリアの植物混和土器

 

◆岩手県一戸町でのキハダ果実の調査
日時:2021年12月12日~13日
場所:御所野縄文公園とその周辺
活動:佐々木 由香・能城 修一(A02 班)・山本 華(公募研究)
 キハダ果実の採集と聞き取りをして、キハダ果実の活用方法を記録しました。また成分分析のためのキハダ果実試料を収集しました。(佐々木)

 

◆佐賀県東畑瀬遺跡・西畑瀬遺跡・大野遺跡の資料調査
日時:2021年12月11日~12日
場所:熊本大学大学院人文社会科学研究部
活動:國木田 大(B01班)
 熊本大学にて、佐賀県佐賀市東畑瀬遺跡・西畑瀬遺跡・大野遺跡の土器付着炭化物の採取を行った。(國木田)

 

◆伊勢堂岱遺跡試料調査
日時:2021 年12 月8 日
場所:伊勢堂岱縄文館
活動:宮田 佳樹(B01 班)
 伊勢堂岱縄文館にて、土器試料観察と採取を行いました。(宮田)

 

◆東京都下布田遺跡出土大型植物遺体の同定
日時:2021年10月~11月
場所:明治大学黒耀石研究センター
活動:佐々木 由香ほか研究協力者(学生)2名(A02班)
 東京都下布田遺跡から出土した大型植物遺体の同定を行った。(佐々木)

 

◆試作繊維土器のプラント・オパール土器胎土分析
日時:2021年10月~11月
場所:宮崎大学農学部附属農業博物館
活動:宇田津 徹朗(A03班)
 研究班で作成された試作繊維土器について、混和した繊維についてブラインドで土器胎土分析を実施した。また、繊維土器の調整方法について、通常と同じ方法に加え、不完全焼成の部分を電気炉で追加灰化した方法も試行し、両者の分析結果への影響について検討を行った。(宇田津)

 

◆大学合同大塚遺跡の土器圧痕調査
日時:2021年11月27日~28日
場所:横浜市歴史博物館
活動:佐々木 由香(A02班)
 レプリカ法に興味を持つ8大学の学生を対象に、横浜市大塚遺跡の弥生土器の土器圧痕調査を実施した。(佐々木)

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土器圧痕調査の様子

 

◆北限の稲作地域試料調査
日時:2021年11月17日~18日
場所:弘前大学亀ヶ岡研究センター
活動:宮田 佳樹(B01 班)
 弘前大学亀ヶ岡研究センターにて、弥生土器試料観察と採取を行いました。(宮田)

 

◆宮古市内遺跡出土土器付着炭化物の試料採取
日時:2021年11月12日
場所:岩手県宮古市崎山貝塚資料館
活動:小林 謙一(B02班)
 宮古市教育委員会の許可を得て、崎山貝塚出土土器をはじめ、縄紋前期~晩期の土器付着物についてAMS炭素14年代測定・同位体比分析用の試料を採取した。(小林)

 

◆鹿児島県姶良市で現生のイチイガシとアラカシの木材と果実採取と前田遺跡出土ドングリ類の資料調査
日時:2021年11月6日~8日
場所:鹿児島県姶良市
活動:佐々木 由香・能城 修一(A02班)
 編組製品の素材調整を確認するため,イチイガシとアラカシの若木を採取して割材を製作し,材質の違いを確認した。縄文時代中期の貯蔵穴内のドングリ類を種別や形態別に分類、計数した。(佐々木)

20211106 A02 佐々木 採取した木材.jpg
採取した木材

 

◆登呂遺跡博物館試料調査
日時:2021年11月2日
場所:登呂遺跡博物館
活動:宮田 佳樹(B01班)
 登呂遺跡博物館にて、土器試料観察と採取を行った。(宮田)

 

◆流山市博物館・横浜市歴史博物館試料調査
日時:2021年10月29日~30日
場所:流山市博物館、横浜市歴史博物館
活動:宮田 佳樹(B01班)
 埋設土器の使用環境を復元するために、使用痕観察調査を行った。(宮田)

 

◆一戸町で現生植物標本の採集
日時:2021年10月23日
場所:岩手県一戸町
活動:佐々木 由香・能城 修一(A02班)、山本 華(公募研究者)
 エゴマの栽培農家での収穫、風選などの方法について聞き取り、体験を行った。(佐々木)

 

◆繊維土器のX線CT画像解析
日時:2021年9月
場所:新潟県工業総合技術研究所、新潟県立歴史博物館
活動:西田 泰民(A03班)
 新潟県新発田市狐塚B遺跡、および千葉県野田市槙ノ内遺跡出土繊維土器のX線CT解析を行った。地域時代により、混和された植物の種類、量が異なることを確認した。引き続き、植物の部位、混和状態、植物の種類に関わる情報を読み取れるよう検討を重ねる。また、粘土紐積み上げ時の空隙と繊維痕の識別が課題。(西田)

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黒浜式土器のX線CT解析画像

 

◆現生植物の採集とニワトコなどを用いたシロップ・酒づくり実験
日時:2021年9月24日~25日
場所:御所野縄文博物館及び周辺
活動:佐々木 由香・能城 修一(A02班)、山本 華(公募採択者)
 御所野縄文公園内及び周辺で植物採集を実施し、博物館と連携してニワトコとヤマグワを用いたシロップ/酒づくり実験を実施し、糖度を計測した。(佐々木)

20210928 A02 佐々木 エゴマ畑での聞き取り、未熟果実の採取風景.jpg 20210928 A02 佐々木 ニワトコ果実を土器で煮詰める.jpg
(左)エゴマ畑での聞き取り、未熟果実の採取風景、(右)ニワトコ果実を土器で煮詰める

 

◆鹿児島県のX線調査の視察
日時:2021年8月27日
場所:鹿児島県上野原縄文の森 駐車場プレハブ
活動:A01班
 鹿児島県のX線調査地の視察を行い、調査状況の確認や指導、今後の調査についての打ち合わせを行った。(宮浦)

 

◆狐森B遺跡出土土器のX線CT解析
日時:2021年8月24日
場所:新潟県工業技術総合研究所ほか
活動:西田 泰民(A03班)
 新潟県新発田市狐森B遺跡出土縄文時代前期繊維土器、および中期初頭の豆類混和土器のCTスキャンを行い、画像解析を行った。 繊維土器は概ね花積下層式併行期と黒浜式併行期に該当する。繊維は植物片として混和されたようで、撚糸状の長い空隙は認められなかった。時期は同じでも混和状況は土器によって異なる。今後破壊可能な土器片8点は圧痕分析による同定のためA02班へ送られる。(西田)

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空隙分析結果

 

◆東京都府中市本宿遺跡土器圧痕調査
日時:2021年8月23日~26日
場所:府中市立ふるさと府中歴史館(東京都)
活動:佐々木 由香(A02班・23~24日)・小林 謙一(B02班・23~26日)
 A02班は、府中市本宿遺跡から出土した縄文時代中期中葉の土器圧痕調査を中央大学学生らと実施し、種実圧痕が数点確認された。また、土器付着物として漆またはアスファルト様の黒色物の付着が認められたため、今後付着物の分析をA02班で実施予定である。B02班は年代測定用の土器付着炭化物を採取した。(佐々木・小林)

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作業風景

 

◆高知県香美市所在・刈谷我野遺跡出土繊維土器の調査
日時:2021年8月23日
場所:香美市文化財資料室
活動:水ノ江 和同(A03班)
 繊維土器の繊維の実態究明のためのX線CT及びプラントオパール分析用の繊維土器のピックアップ(未報告資料8点)。今後、同志社大学にて実測と写真撮影を行い、X線CT(熊本大学)→プラントオパール分析(宮崎大学)へと作業を進める。(水ノ江)

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ピックアップした繊維土器8点の表裏写真

 

◆宮ノ下遺跡の繊維土器のプラント・オパール分析
日時:2021年8月19日~26日
場所:宮崎大学農学部
活動:宇田津 徹朗(A03班)
 宮ノ下遺跡出土の土器の胎土について、プラント・オパール分析を実施した。土器の繊維の包含状況(肉眼観察とCT撮影)とプラント・オパールの検出状況を対比し、繊維由来のプラント・オパールの存否を中心に検討を行った。現在、研究班内で結果の検討を進めている。(宇田津)

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検出されたプラント・オパール(ヨシ属)

 

◆ドラフト設置
日時:2021年8月17日~21日
場所:東京大学総合研究博物館
活動:宮田 佳樹(B01班)
 分析の効率化、ブランク低減をはかるために、脂質分析専用オールステンレス製ドラフトを設置した。(宮田)

新設したドラフト装置.JPG
新設したドラフト装置

 

◆東京都下布田遺跡出土大型植物遺体の同定
日時:2021年8月12日・18日・25日
場所:明治大学黒耀石研究センター/金沢大学
活動:佐々木 由香・他研究協力者2名(A02班)
 縄文時代晩期中葉の東京都下布田遺跡出土大型植物遺体の同定を行った。(佐々木)

 

◆植物標本採集
日時:2021年8月3日~5日
場所:東北大学川渡フィールドセンター(宮城県大崎市・栗原市)
活動:佐々木 由香・能城 修一・小林 和貴(A02班)
 東北大学川渡フィールドセンターにおいて現生植物標本の採集を行った。春と同様に、木材、さく葉、花、果実、葉柄などを標本採取した。奥羽山脈の中央部で標高差は少なかったが、山稜でオオウラジロノキやアカシデ、ウリハダカエデの大木の標本や、林床や林縁でヤマブドウや、ヒメコウゾ、リョウメンシダ、ワラビ、アカソ、ヘクソカズラといった繊維素材植物を採取した。また当年枝同定用に当年枝を採取した。(能城)

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(左)ヤマブドウ、(右)コウゾ

 

◆青森県虚空蔵遺跡出土の大型合口土器棺の資料調査
日時:2021年7月1日~2021年8月31日
場所:慶応義塾大学文学部民族学考古学研究室
活動:根岸 洋(B02班)
 青森県虚空蔵遺跡出土の大型合口土器棺(縄文晩期末〜弥生前期)について、土器棺・イノシシ牙製垂飾品・臼玉の実測図を作成し、放射性炭素年代測定に供するサンプルを採取した。併行して同地域における類遠賀川系土器の出現時期についても、資料調査を進めている。(根岸)

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実測風景

 

◆筑波大調査
日時:2021年7月30日・8月3日
場所:筑波大学
活動:宮田 佳樹(B01班)
 西アジアの新石器時代の土器残存脂質分析を行うため、筑波大学三宅裕教授と試料採取を行った。(宮田)

 

◆斜里町須藤遺跡等の調査
日時:2021年7月17日~18日
場所:斜里町埋蔵文化財センター
活動:村本 周三(B01班)
 以前試料採取を行った、斜里町須藤遺跡等から出土したトビニタイ及び擦文土器について、土器使用痕の観察及びSfM(Structure from Motion)用の写真撮影を行った。(村本)

 

◆鳥取県三朝町所在・福呂遺跡出土繊維土器の調査(岡山大学個体地球研究センター建設予定地)
日時:2021年7月12日
場所:岡山大学埋蔵文化財調査研究センター
活動:水ノ江 和同(A03班)
 X線CTやプラントオパールに関する分析を実施するため、福呂遺跡出土の縄文時代早期末に属する繊維を多量に含む縄文施文土器4点、及び繊維を少量しか含まない条痕文土器2点、無文土器2点をピックアップした。(水ノ江)

 

◆X線機器の搬入
日時:〔北海道〕2021年4月26日・〔鹿児島〕4月30日
場所:(公財)北海道埋蔵文化財センター・鹿児島県立埋蔵文化財センター
活動:A01班
 X線機器の搬入作業に立ち会いました。現地調査員とも打合せをし、これから本格的に調査を開始します。(宮浦)

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(左)北海道での搬入の様子、(右)鹿児島での搬入の様子

 

 

《シンポジウム・研究会》

◆第1 回科研費セミナー
日時 : 2022年3月10日 10:00 ~12:00
場所 : 熊本大学( ハイブリッド 開催)
活動 : 宮田 佳樹・久保田 慎二・白石 哲也(B01 班)
 下記の公開シンポジウムを、ハイブリッドで行いました。 なお、本研究会は、熊本大学・久保田基盤B(主催)、金沢大学・ 中村学術変革A との共催事業として行いました。( 宮田)
 テーマ【東アジアの食文化史を考える】  久保田 慎二「主旨説明」
 白石 哲也「先史食文化研究における水田実験プロジェクトからの視座」
 宮田 佳樹「土器残存脂質分析による煮炊き内容物の復元ー東アジア食文化史研究にむけてー」

 

◆学術変革領域研究(A) 合同シンポジウム
日時:2022年3月6日
場所:金沢大学・Web
 中村 慎一「研究紹介:中国文明起源解明の新・考古学イニシアティブ」
 小畑 弘己「研究紹介:土器を掘る:22 世紀型考古資料学の構築と社会実装をめざした技術開発型研究」
 渡部 展也「地理空間分析による遺跡間のアクセシビリティと交通路の検討-中国の新石器時代を事例として-」
 佐々木 由香「縄文時代の土器に残された植物とその資源利用に関する新視点」
 覚張 隆史「古代ゲノム解析で読み解く東アジアにおけるヒトの移動と混血」
 小林 謙一「炭素14 年代測定からみた縄紋文化の居住形態」

 

◆日高市市民歴史講座「さらにわかった縄文土器のことー縄文土器の研究最前線ー」 土器に残った食の痕跡-理化学的分析とその成果-
日時:2022年3月5日
場所:日高市立高麗川公民館
活動:宮田 佳樹(B01 班)
 現在の研究成果を一般向けに講演しました。(宮田)

 

◆学術変革(A)(代表:小畑 弘己)・基盤(S)(代表:中塚 武)合同研究会(兼:国立歴史民俗博物館共同研究「総合資料学の創成」第3 回異分野連携ユニット研究会)
日時:2022年2月23日
場所:国立歴史民俗博物館・Web
 小畑 弘己「『土器を掘る』の概要と現時点の成果」
 小林 謙一「先史時代の高精度編年の現状と展望」
 箱崎 真隆「炭素14 年代法による誤差0 年の年代決定の現状と展望」
 中塚 武「『酸素同位体比年輪年代法の高精度化』の概要と現時点の成果」
 佐野 雅規「酸素同位体比年輪年代法に基づく東アジアの年代測定と気候復元の現状と展望」
 庄建 治朗「年層内分析に基づく気候復元の現状と展望」

 

◆「東京都下宅部遺跡出土品」重要文化財指定記念シン ポジウム「縄文時代の植物利用」
日時:2021年12月4日
場所:東村山市中央公民館大ホール(一般公開)
活動:佐々木 由香・能城 修一(A02 班)

 

◆オンライン文化財講演会「国史跡下布田遺跡の低地部から得られた新発見」
日時:2021年11月20日
場所:オンライン
活動:佐々木 由香(A02班)
 科研費の成果をオンライン講演に盛り込んで一般向けに広報した。(佐々木)

 

◆Web公開研究会
日時:2021年11月14日 13:00-:17:30
場所:中央大学人文科学研究所(web開催)
活動:小林 謙一(B02班)、宮田 佳樹(B01班)
 下記の公開講演会を、web上でおこなった。なお、本研究会は、中央大学人文研・小林科研の共催事業としておこなった。
テーマ「挑戦的研究(萌芽)・高精度年代測定法の開発と適用可能な考古・歴史資料の拡大」
 小林謙一:主旨説明および縄紋時代の年代高精度化の現状と課題
 箱﨑真隆:縄文時代の高精度年代法の課題と解決に向けた展望
 工藤雄一郎:九州北部における縄文時代草創期土器群の年代について
 宮田佳樹:縄文土器の残存脂質分析
 遠部慎:地蔵ヶ淵洞穴の再検討
 畑山智史:貝製品に対する貝殻成長線分析の取り組み

(小林)

 

◆第55回考古学研究会東京例会南関東における農耕社会の出現/定着-中里・三殿台・大塚遺跡-
日時:2021年11月13日
場所:横浜市歴史博物館
活動:佐々木 由香(A02班)
 科研費で行っている弥生時代初頭の穀類栽培と環境変化について座談会で討議した。(佐々木)

 

◆日本植生史学会
日時:2021年10月31日
場所:帝京大学文化財研究所の会場とZoomによるハイブリッド方式
活動:佐々木 由香・能城 修一(A02班)
 以下の口頭発表を行った。(佐々木)
能城ほか「長野県星糞峠黒耀石原産地遺跡から出土した縄文時代後期の土木材の樹種選択」
佐々木ほか「福井県鳥浜貝塚出土編みかごの素材植物と技法から見た縄文時代前期の植物利用」

 

◆IRCHSS International Conference 2021 New trends of botanical archaeology in East Asia ー Forefront of botanical archaeology research in Japan, Korea, China and Russia ー
日時:2021年10月23日
場所:熊本大学・Web 形式
活動:小畑 弘己(A01 班)・久保田 慎二(B01 班)
 Hiroki Obata New technology and methodology in Japanese botanical archaeology ―To seek a correct time for the introduction and diffusion of rice farming in Japan―
 Gyoung-Ah Lee・Hyunsoo Lee Coastal farming in early historic Korea ―A case study of Gungokri shellmidden, South Korea―
 Yayun Gao・Hiroki Obata・Miyaura Mai Discovery of the oldest millets in Fujian Province, China
 Hua Zhong The advances of archaeobotany in China ―New data from the Central Plain and the border area―
 Elena Sergusheva The agriculture in the south of the Russian Far East in the Prehistory and History times ―Aadvances in archaeobotany―
 Shinji Kubota Cooking pot and grains in Erlitou culture

 

◆サイエンスアゴラ2021(プレアゴラ)11-A13「考古学×情報工学 コクゾウムシを見つけたい!Archeology×Engineering Find the insect in the earthenware!」
日時:2021年10月11日 13:00~15:00
場所:Zoomウェビナー
活動:小畑 弘己(A01班)・MENDONCA・DOS・SANTOS・ISRAEL(公募採択者)
 私たちは考古学とコンピューターサイエンスのコラボレーションによって、目で見えない圧痕から古の人々の暮らしを明らかにする研究チームである。サイエンスアゴラ2021では、イベントテーマの「Dialogue for Life」に則り、対話を意識しクイズを交えながら活動内容の発表を行った。参加者は50名を超え、質疑応答では質問が飛び交う盛況なウェビナーであった。ウェビナーの様子は録画され、イベントホームページhttps://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2021/session/11-a13.htmlで公開されている。(宮浦)

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Zoomウェビナーの様子

 

◆縄文トークイベント 『東名遺跡と縄文文化』
日時:2021年10月10日
場所:佐賀市立図書館 多目的ホール
活動:佐々木 由香(A02班)
 編みかごを中心に東名遺跡に触れながら、縄文文化の魅力について語り合った。(佐々木)

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トークイベントの様子

 

◆日本文化財学会「第5回土器科学分析研究ワーキンググループ」
日時:2021年9月18日
場所:東京大学・Web 形式
活動:小畑 弘己(A01 班)・西田 泰民(A03 班)・宮田 佳樹・國木田 大(B01 班)
 小畑 弘己 「領域研究の概要」   西田 泰民 「トピック:1X 線CT による繊維混和土器の研究」  宮田 佳樹 「トピック2バイオマーカー解析の話」  國木田 大・小畑 弘己 「土器包埋炭化物の年代測定に向けて」

 

◆取掛西貝塚を考える ~約1万年前の縄文ワールド第4弾~
日時:2021年8月14日 13:30~開演
場所:船橋市勤労市民センター
活動:佐々木 由香(A02班)
 「取掛西貝塚からみた縄文時代前半期の植物利用」として講演を行い、A1班と進めている縄文時代早期の多量種実圧痕について報告した。(佐々木)

 

◆B01班古食性GP会議(ハイブリッド)
日時:2021年7月9日
場所:東京大学総合研究博物館MALT
活動:國木田 大、宮田 佳樹、久保田 慎二、白石 哲也(A02班)
 B01班古食性GPの今後の活動計画の打ち合わせと、B01班のセミナーをMALTと共催で、「MALTオープンセミナー」として行った。(國木田)

 

◆日本考古学協会第87回総会 研究発表セッション2「土器の機能や用途を考える-土器残存脂質分析による学際的アプローチ(2)-」
日時:2021年5月23日 13:00~16:25
場所:専修大学生田キャンパス10号館3階10313教室
活動:B01班
 宮内信雄、福井淳一、村本周三、上條信彦、白石哲也、宮田佳樹(企画者)の6名によって、計画研究B01班古食性GPによる土器残存脂質分析結果を用いたセッションを実施した。時勢を反映し、発表は、会場と各発表者の所属地から行う、ハイブリットなZoomスタイルの型式になった。質問はZoomのテキストメッセージ、返答は口頭という変則的なスタイルだったが、視聴者は100名を超え、活発な討論が行われ、盛況なセッションであった。(宮田)

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Zoomを用いた発表風景

 

 

《若手育成》

◆実習授業
日時:2021年12月15日
場所:東京大学総合研究博物館(MALT)
活動:宮田 佳樹(B01 班)
 都立大学プレミアムカレッジ聴講生に対して、脂質分析ラ ボの公開と食性解析を行うために、髪の毛の安定同位体測定 を行いました。(宮田)

 

◆若手研究者のための土器研究セミナー第1回
日時:2021年12月11日
場所:Zoom
活動:小畑 弘己(A01班)・國木田 大(B01班)
 学術変革領域研究( A 「土器を掘る」 の 領域関係者およびその指導学生を対象に、Zoomによる土器研究セミナーを開催した。発表内容は以下のとおりである。
 宮地 聡一郎氏(福岡県教育庁文化財保護課)「 弥生時代早期土器研究の現状と課題 」
 國木田 大氏(B01班)「土器包埋炭化物(穀物)の年代測定の可能性」
 真邉 彩氏(鹿児島県教育庁文化財課)「 縄文土器の底部圧痕からみた編組製品製作技術 」
聴講者には学生もおり、発表に対し質問が飛び交う好調なセミナーであった。(宮浦)

 

◆脂質抽出作業のレクチャー(筑波大学博士課程在学中・石田温美)
日時:2021年11月12日~14日
場所:東京大学総合研究博物館(MALT)
活動:宮田 佳樹(B01班)
 東京大学総合研究博物館タンデム加速器分析室にて、若手育成として、筑波大学博士課程在学中の石田温美さんに、脂質抽出作業をレクチャーして、実際に作業を行ってもらった。(宮田)

 

◆脂質抽出作業のレクチャー(東京大学総合研究博物館・三木健裕助教)
日時:2021年10月25日~27日
場所:東京大学総合研究博物館(MALT)
活動:宮田 佳樹(B01班)
 東京大学総合研究博物館タンデム加速器分析室にて、若手育成として、東京大学総合研究博物館の三木健裕助教に、脂質抽出作業をレクチャーして、実際に作業を行ってもらった。(宮田)

 

◆研究成果公開(ひらめきときめきサイエンス) 講座名「身近な土の粒子から農業と環境の歴史を探る」
日時:2021年10月16日
場所:東京大学総合研究博物館(MALT)
活動:宇田津 徹朗(A03班)
 科研費の研究成果公開事業(ひらめきときめきサイエンス)を中高生を対象に実施した。講座の中で、当該科研を含め、科研費による研究活動の紹介とプラント・オパール分析の体験講座を行った。(宇田津)

 

 

《会議》

◆2021年度 第九回総括班会議
日時:2022年2月14日 18:00~19:30
場所:Zoom
活動:総括班・公募採択者
 各班の1月の活動報告や、今後の活動について協議しました。研究発表では、A01班の小畑 弘己氏が「圧痕法の歴史と第三の発掘(X線法)の意義」の発表を行いました。(宮浦)

 

◆A02班 収集植物の分析に関する打ち合わせ
日時:2022年1月21日
場所:オンライン
活動:佐々木 由香、能城 修一、小林 和貴、首藤 剛、Hari Prasad DEVKOTA、ほか熊本大学・熊本県職員2名(A02班)
 A02班で注目し、収集した植物に関する薬学的考察と解析に関する議論を行い、今後の研究の方針を決定した。(首藤)

 

◆2021年度 第八回総括班会議
日時:2022年1月17日 18:00~19:30
場所:Zoom
活動:総括班・公募採択者
 各班の12月の活動報告や、今後の活動について協議しました。研究発表では、A02班の佐々木 由香氏が「土器付着植物遺体の研究視点」の発表を行いました。(宮浦)

 

◆2021年度 第七回総括班会議
日時:2021年11月29日 18:00~19:30
場所:Zoom
活動:総括班・公募採択者
 各班の10・11月の活動報告や資料の情報共有、今後の活動について協議しました。研究発表では、A03班の阿部 昭典氏が「繊維土器の研究視点」の発表を行いました。(宮浦)

 

◆2021年度 第六回総括班会議
日時:2021年10月11日 18:00~20:00
場所:Zoom
活動:総括班・公募採択者
 各班の9月の活動報告や公募採択者の紹介等を行いました。研究発表では、A03班の宇田津 徹朗氏が「土器胎土中のプラント・オパール分析でできること・分かること」の発表を行いました。今回から、研究分担者・研究協力者にも発表を公開しています。(宮浦)

 

◆2021年度 第五回総括班会議
日時:2021年9月13日 18:00~20:00
場所:Zoom
活動:総括班
 各班の7・8月の活動報告や今後の催し物などについて協議を行いました。研究発表では、A03班の西田 泰民氏がX線CTによる繊維土器の研究について発表を行いました。(宮浦)

 

◆2021年度 第四回総括班会議
日時:2021年7月12日 18:00~19:30
場所:Zoom
活動:総括班
 各班の6月の活動報告や今後の催し物などについて協議を行いました。研究発表では、B01班の國木田 大氏が年代測定研究について発表を行いました。(宮浦)

 

◆2021年度 第三回総括班会議
日時:2021年6月8日 17:30~18:30
場所:Zoom
活動:総括班
 各班の5月の活動報告を行いました。研究発表では、B01班の宮田 佳樹氏が脂質分析研究について発表を行いました。(宮浦)

 

◆2021年度 第二回総括班会議
日時:2021年5月10日 17:00~18:30
場所:Zoom
活動:総括班
 各班の4月活動報告・2021年度の催し物などについて協議を行いました。また、今回から会議内での研究発表を定例化し、今回はB02班の小林 謙一氏が縄文時代の実年代化について発表を行いました。(宮浦)

 

◆2021年度 第一回総括班会議
日時:2021年4月12日 12:00~13:00
場所:Zoom
活動班:総括班
 各班の2020年度活動報告・2021年度活動計画および、総括班の2021年度事業計画について協議を行いました。(宮浦)