令和2年-6年度 文部科学省 科学研究費補助金研究 学術変革領域研究(A)

領域番号:20A102

活動状況

2021年度 活動状況

《調査・研究》

◆鹿児島県のX線調査の視察
日時:2021年8月27日
場所:鹿児島県上野原縄文の森 駐車場プレハブ
活動:A01班
 鹿児島県のX線調査地の視察を行い、調査状況の確認や指導、今後の調査についての打ち合わせを行った。

 

◆狐森B遺跡出土土器のX線CT解析
日時:2021年8月24日
場所:新潟県工業技術総合研究所ほか
活動:西田 泰民(A03班)
 新潟県新発田市狐森B遺跡出土縄文時代前期繊維土器、および中期初頭の豆類混和土器のCTスキャンを行い、画像解析を行った。 繊維土器は概ね花積下層式併行期と黒浜式併行期に該当する。繊維は植物片として混和されたようで、撚糸状の長い空隙は認められなかった。時期は同じでも混和状況は土器によって異なる。今後破壊可能な土器片8点は圧痕分析による同定のためB01班へ送られる。(西田)

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西田空隙分析結果

 

◆東京都府中市本宿遺跡土器圧痕調査
日時:2021年8月23日~24日
場所:府中市立ふるさと府中歴史館(東京都)
活動:佐々木 由香(A02班・23~24日)・小林 謙一(B02班・23~27日)
 A02班は、府中市本宿遺跡から出土した縄文時代中期中葉の土器圧痕調査を中央大学学生らと実施し、種実圧痕が数点確認された。また、土器付着物として漆またはアスファルト様の黒色物の付着が認められたため、今後付着物の分析をA02班で実施予定である。B02班は年代測定用の土器付着炭化物を採取した。(佐々木・小林)

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作業風景

 

◆高知県香美市所在・刈谷我野遺跡出土繊維土器の調査
日時:2021年8月23日
場所:香美市文化財資料室
活動:水ノ江 和同(A03班)
 繊維土器の繊維の実態究明のためのX線CT及びプラントオパール分析用の繊維土器のピックアップ(未報告資料8点)。今後、同志社大学にて実測と写真撮影を行い、X線CT(熊本大学)→プラントオパール分析(宮崎大学)へと作業を進める。(水ノ江)

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ピックアップした繊維土器8点の表裏写真

 

◆宮ノ下遺跡の繊維土器のプラント・オパール分析
日時:2021年8月19日~26日
場所:宮崎大学農学部
活動:宇田津 徹朗(A03班)
 宮ノ下遺跡出土の土器の胎土について、プラント・オパール分析を実施した。土器の繊維の包含状況(肉眼観察とCT撮影)とプラント・オパールの検出状況を対比し、繊維由来のプラント・オパールの存否を中心に検討を行った。現在、研究班内で結果の検討を進めている。(宇田津)

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検出されたプラント・オパール(ヨシ属)

 

◆ドラフト設置
日時:2021年8月17日~21日
場所:東京大学総合研究博物館
活動:宮田 佳樹(B01班)
 分析の効率化、ブランク低減をはかるために、脂質分析専用オールステンレス製ドラフトを設置した。(宮田)

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新設したドラフト装置

 

◆東京都下布田遺跡出土大型植物遺体の同定
日時:2021年8月12日・18日・25日
場所:明治大学黒耀石研究センター/金沢大学
活動:佐々木 由香・他研究協力者2名(A02班)
 縄文時代晩期中葉の東京都下布田遺跡出土大型植物遺体の同定を行った。(佐々木)

 

◆植物標本採集
日時:2021年8月3日~5日
場所:東北大学川渡フィールドセンター(宮城県大崎市・栗原市)
活動:佐々木 由香・能城 修一・小林 和貴(A02班)
 東北大学川渡フィールドセンターにおいて現生植物標本の採集を行った。春と同様に、木材、さく葉、花、果実、葉柄などを標本採取した。奥羽山脈の中央部で標高差は少なかったが、山稜でオオウラジロノキやアカシデ、ウリハダカエデの大木の標本や、林床や林縁でヤマブドウや、ヒメコウゾ、リョウメンシダ、ワラビ、アカソ、ヘクソカズラといった繊維素材植物を採取した。また当年枝同定用に当年枝を採取した。(能城)

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写真左:ヤマブドウ、写真右:コウゾ

 

◆青森県虚空蔵遺跡出土の大型合口土器棺の資料調査
日時:2021年7月1日~2021年8月31日
場所:慶応義塾大学文学部民族学考古学研究室
活動:根岸 洋(B02班)
 青森県虚空蔵遺跡出土の大型合口土器棺(縄文晩期末〜弥生前期)について、土器棺・イノシシ牙製垂飾品・臼玉の実測図を作成し、放射性炭素年代測定に供するサンプルを採取した。併行して同地域における類遠賀川系土器の出現時期についても、資料調査を進めている。(根岸)

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実測風景

 

◆筑波大調査
日時:2021年7月30日・8月3日
場所:筑波大学
活動:宮田 佳樹(B01班)
 西アジアの新石器時代の土器残存脂質分析を行うため、筑波大学三宅裕教授と試料採取を行った。(宮田)

 

◆斜里町須藤遺跡等の調査
日時:2021年7月17日~18日
場所:斜里町埋蔵文化財センター
活動:村本 周三(B01班)
 以前試料採取を行った、斜里町須藤遺跡等から出土したトビニタイ及び擦文土器について、土器使用痕の観察及びSfM(Structure from Motion)用の写真撮影を行った。(村田)

 

◆鳥取県三朝町所在・福呂遺跡出土繊維土器の調査(岡山大学個体地球研究センター建設予定地)
日時:2021年7月12日
場所:岡山大学埋蔵文化財調査研究センター
活動:水ノ江 和同(A03班)
 X線CTやプラントオパールに関する分析を実施するため、福呂遺跡出土の縄文時代早期末に属する繊維を多量に含む縄文施文土器4点、及び繊維を少量しか含まない条痕文土器2点、無文土器2点をピックアップした。(水ノ江)

 

◆X線機器の搬入
日時:〔北海道〕2021年4月26日・〔鹿児島〕4月30日
場所:(公財)北海道埋蔵文化財センター・鹿児島県立埋蔵文化財センター
活動:A01班
 X線機器の搬入作業に立ち会いました。現地調査員とも打合せをし、これから本格的に調査を開始します。

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写真左:北海道での搬入の様子、写真右:鹿児島での搬入の様子

 

 

《シンポジウム・研究会》

◆取掛西貝塚を考える ~約1万年前の縄文ワールド第4弾~
日時:2021年8月14日 13:30~開演
場所:船橋市勤労市民センター
活動:佐々木 由香(A02班)
 「取掛西貝塚からみた縄文時代前半期の植物利用」として講演を行い、A1班と進めている縄文時代早期の多量種実圧痕について報告した。(佐々木)

 

◆B01班古食性GP会議(ハイブリッド)
日時:2021年7月9日
場所:東京大学総合研究博物館MALT
活動:國木田 大、宮田 佳樹、久保田 慎二、白石 哲也(A02班)
 B01班古食性GPの今後の活動計画の打ち合わせと、B01班のセミナーをMALTと共催で、「MALTオープンセミナー」として行った。(國木田)

 

◆日本考古学協会第87回総会 研究発表セッション2 「土器の機能や用途を考える-土器残存脂質分析による学際的アプローチ(2)-」
日時:2021年5月23日 13:00~16:25
場所:専修大学生田キャンパス10号館3階10313教室
活動:B01班
 宮内信雄、福井淳一、村本周三、上條信彦、白石哲也、宮田佳樹(企画者)の6名によって、計画研究B01班古食性GPによる土器残存脂質分析結果を用いたセッションを実施した。時勢を反映し、発表は、会場と各発表者の所属地から行う、ハイブリットなZoomスタイルの型式になった。質問はZoomのテキストメッセージ、返答は口頭という変則的なスタイルだったが、視聴者は100名を超え、活発な討論が行われ、盛況なセッションであった。(宮田)

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Zoomを用いた発表風景

 

 

《会議》

◆2021年度 第五回総括班会議
日時:2021年9月14日 18:00~19:50
場所:Zoom
活動:総括班
 各班の7・8月の活動報告や今後の催し物などについて協議が行われました。研究発表では、A03班の西田 泰民氏にX線CTによる繊維土器の研究について発表を行っていただきました。

 

◆2021年度 第四回総括班会議
日時:2021年7月12日 18:00~19:20
場所:Zoom
活動:総括班
 各班の6月の活動報告や今後の催し物などについて協議が行われました。研究発表では、B01班の國木田 大氏に年代測定研究について発表を行っていただきました。

 

◆2021年度 第三回総括班会議
日時:2021年6月8日 17:30~18:30
場所:Zoom
活動:総括班
 各班の5月の活動報告が行われました。研究発表では、B01班の宮田 佳樹氏に脂質分析研究について発表を行っていただきました。

 

◆2021年度 第二回総括班会議
日時:2021年5月10日 17:00~18:30
場所:Zoom
活動:総括班
 各班の4月活動報告・2021年度の催し物などについて協議が行われました。また、今回から会議内での研究発表を定例化し、今回はB02班の小林 謙一氏に縄文時代の実年代化について発表を行っていただきました。

 

◆2021年度 第一回総括班会議
日時:2021年4月12日 12:00~13:00
場所:Zoom
活動班:総括班
 各班の2020年度活動報告・2021年度活動計画および、総括班の2021年度事業計画について協議が行われました。